今治市別名で越智玉澄公の墓石再建のお手伝いと、除幕式に出席させていただきました。

こんにちは。社長の小田治彦です。

日頃は、青山石工房をご愛顧いただき誠にありがとうございます。

今回は、今治市別名で越智玉澄公の墓石再建のお手伝いをさせていただきました。また、除幕式にも出席させていただきましたのでその時の様子をご紹介致します。

 

完成した墓石

墓石 / 大島特級石 青山ブルー・大島自然石

(高さ約2m50㎝ 幅約90㎝ 奥行き約40㎝)

石碑 / 大島特級石 青山ブルー・大島自然石

アプローチ / 大島石ビシャン仕上げ

 

越智玉澄公と大楠について

越智玉澄公は越智地方の統一と産業の発展、地域の開発に努め、長男益男に越智郡の大領を譲り、次男安元に大山住神社の大祝職を命じ、政治と祭事双方の実権を握った。

天平19年(西暦747年)に歿して墓標として楠の木を植え、墓石は現在楠の木に巻き込まれてしまっていると言われています。

別名に有る大楠は樹齢千年に近いものと言われ、高さは約22m近く有り今治地方では一番大きな樹です。

 

工場や現場作業の様子

 

文字彫刻の部分で、大島石をはめ込む為の加工をしています。

 

正面は書家揮毫の文字で、高さ約2m50㎝有る石の原寸大を作成していただきました。

 

石碑を工場で仮組の様子です。

 

墓石を据付時の様子です。

設計した石はいずれも重量が有り、運搬車やカニクレーンを使用し施工しました。

 

自然石を吊る作業は大変危険で、特に集中し作業を行いました。

 

完成!!

完成をご覧いただいた住民の方からは、「とても良いお墓が出来ました。」と、大変お喜びをいただきました。

 

文字彫刻の為にはめ込んだ石は大島特級石 青山ブルーで、自然石との雰囲気も良く佇まいが有る墓石になりました。

 

自然石特有の模様や質感が、大楠や周りの落ち着いた感じととても馴染んでいます。

 

自然石は1つとして同じ物は有りません。

地域の総代さんからも、「特にこの自然石が素晴らしい。」と、お褒めのお言葉をいただく事が出来、大変うれしく思います。

 

設置の際には、台座と自然石に耐震用のステンレス柱を差込、墓石用強力接着剤を塗布しました。

 

台座にも大島特級石 青山ブルーを使用しています。

家紋は立体彫刻で仕上げ、花立も設置し献花出来るようになっています。

 

石碑は大島特級石 青山ブルーを、台石には大島自然石を使用し墓石と調和するようデザインしました。

石碑には越智玉澄公の功績や、墓石再建の経緯を記しています。

 

 

 

除幕式

除幕式当日の様子です。

地元有志・関係者の皆様と一緒に参列させていただきました。

 

神事を執り行ったのは、天満神社宮司の竹ノ内様です。

 

墓石再建を喜ばれているように、大楠が風で揺れたり光が差す雰囲気がとても神秘的でした。

 

最後に記念撮影をしました。

地元有志の皆様や天満神社宮司 竹ノ内様の他に、越智玉澄公の子孫にあたる大山祇神社現宮司 三島様や、「日高のふるさと歴史巡り」の著者 有田昭男様のご親族も出席されました。

この様な方々のご尽力で、現代でも越智玉澄公の功績を受け継いでいく事が出来ました。

 

 

愛媛新聞とマイタウン新聞社の記事

【愛媛新聞 11/21掲載】

 

【マイタウン 12/14号掲載】

 

 

完成後の感想

今回の件で、今治の歴史を改めて皆様に知って頂く機会になりました。たくさんの方々にお参りしていただき、越智玉澄公の功績を知ってもらいたいと思います。

また、何百年も前の歴史を今でも知る事が出来るのは、それぞれの時代で「越智玉澄公の偉業や功績を後世に残したい。」との想いが有ったからだと感じます。

弊社でも、その歴史を後世へ繋ぐ橋渡しが出来ればとの想いでお手伝いをさせていただきました。

 

近くをお通りの際には是非お参りに行っていただき、今治が出来た歴史を知り大楠の魅力を感じていただけたらと思います。

この様な素晴らしいご縁をいただき、誠にありがとうございました。