広島県尾道市の約22㎡ある墓地で、大島特級石・青山ブルーを使用した洋墓が完成しました。
こんにちは。
社長の小田治彦です。
日頃は、青山石工房をご愛顧いただき誠にありがとうございます。
今回は、尾道市からご相談に来て下さったお客様より、大島特級石・青山ブルーをお選びいただき洋墓を建立させていただきましたので、その時の様子をご紹介いたします。
完成した墓石
洋型デザイン墓石 / 大島特級石 青山ブルー
舞台組・地上納骨組 / 中国産御影石
笠付き霊標・玉垣・小物入れ・ベンチ・灯篭 / 中国産御影石
石貼りバーナー仕上げ / 中国産御影石
【敷地:約4.25m×約5.13m】
ご相談の経緯と墓所の様子
お客様が初めて本社工場に来店されたのは約10年前の事になります。
当時からお墓に対する想い入れやお考えが強くあり、弊社にご来店された時には今治市営大谷墓園墓地もご案内し、色々な墓石を参考にされていました。
お客様は4区画の墓地を持たれていて、「4区画を1区画として設計してほしい。」とのご要望をいただきました。
敷地が広くなる分、本体やその他外柵のデザインにもバリエーションが増えて、お客様のご希望を最大限取り入れる事が出来ました。
最初にご提案させていただいてから約5年の月日が流れましたが、最終的に大変ご満足いただける御図面が完成しました。
現場作業の様子
まずは、4区画ある敷地の座掘り、縁石ブロックを解体していきました。
フェンス際の約1m幅で軟弱な部分が有り、セメントを使用し地盤改良してから基礎工事にかかりました。
地盤改良後、敷地全体に転圧を行いました。
基礎工事の様子です。
より頑丈な基礎になるように、鉄筋はフェンス下の擁壁に穴を開け差込みました。
納骨室内になる部分には、お客様からのご要望で排水設備を設置しました。
舞台組を施工の様子です。
石と石は、石材用接着剤を塗布し据え付けていきます。
石材用接着剤と合わせて、免震用連結金具で更に補強します。
基礎工事の時と同じように、バラスを敷き均し鉄筋を配筋してからコンクリートを流し込みます。
舞台組内部にコンクリートを流し込む様子です。
コンクリートバイブレーターで振動を与えて、気泡の脱泡を行いコンクリートの強度を高めていきます。
コンクリートを均し土台の完成です。
地上納骨組を据え付けしている様子です。
同じく石材用接着剤を塗布し設置していきます。
納骨室内部の様子です。
至る所に免震用連結金具を施工し補強しています。
納骨室は2部屋有り、右側がご先祖様の納骨室で左側がこれからの方が眠る部屋になります。
納骨室の上には、前後2枚のカンパ石でしっかりと蓋をする設計になっています。
墓石本体を据え付けている様子です。
こちらも、石材用接着剤を塗布し設置していきます。
玉垣を設置する箇所には強力接着剤はもちろんですが、お客様からのご要望でステンレス棒を入れ地震対策をしました。
敷地が広いので、玉垣の据付けや石貼り施工は特に大変だった現場作業の一つでしたが、現場作業に立ち会って下さっていたお客様より「本当に良くやってくれました。」と、ありがたいお言葉をいただく事が出来とても励みになりました。
完成!!
約22㎡有る広い敷地に、お客様の想いがつまった墓石が無事に完成致しました。
完成時にはお客様も来て下さり、大変ご満足いただけたご様子でした。
正面入り口の門柱には家名を、玉垣には家紋の彫刻をさせていただきました。
全面に石貼りを施工させていただいたので管理や掃除はとてもしやすいです。
特に敷地が広い為、全面石貼り施工をお選びいただき良かったと思います。
入ってすぐ左側には、ベンチや荷物台を設置させていただきました。
霊標の笠や灯篭のデザインは、お客様が気に入っている物が有ったようで、その写真をもとに製作させていただきました。
小物入れもお客様からのご要望で設置させていただきました。
特にお客様がこだわられたメインの墓石です。
こだわりポイントはいくつも有りますが、その中でも特にこだわった点は、一段上がった所から本体までの全長がご主人様の身長になるように設計した点です。
墓石本体は、大島特級石 青山ブルーをお選びいただきました。
天然の美しい青みが格別濃いので、重厚感を持つお墓に仕上がります。
竿石の左側には「南無阿弥陀仏」、右側に「倶会一処」と彫刻させていただきました。
香炉には供養箱をはめ込み、その前には台石付きのステンレス製水鉢をお選びいただきました。
花立の家紋は立体彫刻をお選びいただきました。
青山ブルーは格別に色が濃いので、いつもの立体彫刻よりも美しい仕上がりになりました。
今回ご注文をいただいた洋墓は、特殊な手加工が多く有りましたが、すべて日本国内の加工で出来ています。
弊社では、大島石につきましては中国で加工された大島石は取り扱いしていません。
これからも国内加工にこだわり続けます。
青山ブルー<先代より受け継いだ石>
今回、お客様よりお選びいただいた大島特級石・青山ブルーのご紹介です。
青山には1990年頃までに、前社長の小田浩成が採掘していた極上特級材のストックが有ります。
写真は当時の丁場での作業風景です。
現在では採掘できない為、ストック限りで無くなってしまうとても希少な石です。
そんな青山ブルーは天然の青みが格別濃いので、通常の大島特級石よりも重厚感を持つお墓に仕上がります。
現地にてご覧いただく事で、青山ブルーの青みの濃いさや国内加工の違い、弊社が大島石は国内加工にこだわり続ける理由をご理解いただけます。
ご興味がございましたらお気軽にご相談下さい。
完成後の感想
この度は、弊社にご依頼をいただき誠にありがとうございました。
お客様が長年想い描かれていた墓石がカタチになり、大変お喜びいただけた事を嬉しく思います。
また、今回の大島特級石・青山ブルーは、中でも青みの濃い石で揃えることができ、弊社としましても大変満足のいくお墓づくりとなりました。
色々な部分で難しい所も有りましたが、従業員で試行錯誤しながらクリアすることで、また一つレベルアップ出来たと思います。
このような素晴らしいご縁をいただけた事に感謝致します。
何かお困りの際には、いつでもご相談下さい。
今後とも末永くよろしくお願いします。